Pocket

社会福祉士としての存在を問う
~私たちが共生社会実現の要となるために~
日本福祉大学 原田正樹氏

講演内容は5つありまして、
その2つめです。

Ⅱ 「地域共生社会」の理念

全ての人々が地域、暮らし、生きがいを共に創り、
高め合うことができる「地域共生社会」を実現する。
このため
支え手側と受け手側に分かれるのではなく、
地域のあらゆる住民が役割を持ち、
支え合いながら、自分らしく活躍できる地域コミュニティを育成し、
福祉などの地域の公的サービスと協働して助け合いながら暮らすことのできる
仕組みを構築する。
→権利としての地域共生社会へつながっていくのです。

支え手側と受け手側。2分されてきました。
社会福祉制度に対する専門意識です。

2000年に介護保険制度が出来たときには、専門職がやりますよ、と言うことが売りでした。

それが行きすぎたサービスにつながっていきました。

 
ビルベリープレミアム

いまでは「1億総活躍社会」ということで、働き手確保にいろんな施策が行なわれています。

その中で、生活困窮者を中心軸として自立支援制度が掲げられました。
制度の目指す目標として、
1 生活困窮者の自立と尊厳の確保
2 生活困窮者支援を通じた地域づくり
一方的に支えられる存在としてではなく、
相互に支え合えるような地域をつくっていくといった理念が示されています。

人はいろんな人から支えられていきているんです。
よりよく生きていくために相互支援を行なっていきます。

 

生活支援体系の基本的視点として「自立と尊厳」があげられます。
生活困窮者の社会的経済的な自立を実現するための支援は、
その一人一人の尊厳と主体性を重んじたものでなければならないのです。
人々の内面からわき起こってくる意欲、そして幸福を追求する想い、
それに寄り添ってこそ効果的な支援がすすめられるのでしょう。

しかし、生活困窮者が孤立化し、自分に価値を見いだせないでいる限り、
主体的に参加へ向かうことは難しいでしょう。
一人一人が社会とのつながりを強めて、周囲から承認されているという実感を得る。
それが自立に向けて足を踏み出すための条件なのです。
新たな生活支援体系は、地域社会の住民をはじめとする様々な人々と資源を束ねて、
孤立している人々が地域社会の一員として尊ばれ、多様なつながりを再生・創造できることを目指す。
そのつながりこそが主体的な参加を可能にし、基盤となるのです。

社会的孤立が生きる意欲を喪失し、セルフネグレクトにつながっていきます。

 

持続可能な開発目標(SDGs)が2015年の国連サミットで掲げられました。
取り残された人々。
「万引き家族」という映画が話題になっていますよね。
ミッシング・ワーカーズ
仕事を探すことを諦めた人々のことですが、多様性ということがきれい事ではなく、
エンパワメント、インクルージョンといった取組が求められています。

そういった人々が社会から排除されるのではなく、地域に溶け込んでいくこと。
それが大事なことでしょう。

 

「青い芝」の横田弘
地域は信用できるところなのか?
という問いがあります。

抑圧、排除を地域がしてきたのではないか?
多様性を認め合って、包括的な地域社会をつくりだしていく。
誰もが役割をもって、相互に支え合っていく。
そうやって、地域共生社会をつくりだしていくのです。

相模原の事件はむき出しの優生思想が生み出したものです。
福祉意識の問題が問われてます。