日々寒さを感じるようになってきましたね。
もう12月にはいったからですもの。
まわりも体調を崩している人が多く、やはり冬は難しい季節だと感じております。
師走に入り、忙しいさなかではありますが、近いうちに施設に実地指導が入ります。
施設は基本3年に1回ありますが、ちょうど3年前に実施されているので、定期のものといえます。
そこで何か問題があると、介護報酬返還になったりもしますので、きちんと対応して大過なく終えることが大事となってきます。
実地指導
まあ、簡単にいうと介護事業が適正に行なわれているか調べることが目的です。
よく「監査」という人もいますが、厳密に言うと実地指導で大きな問題が発覚した場合に監査となります。また、重大な違反があるとちくられたり疑いがあったりすると、いきなり監査もありえます。
以前は、偉そうにしていた監査課の人もいましたが、最近ではそんな対応する人はあまりいません。横柄な人がいましたが、クレームを浴びてすっ飛ばされたと噂で聞きました。(真偽は?ですが)
だいたい朝から夕方まで調べが続きます。
やはり、100%自信がある事業所はありませんので、少しは不安を抱えながら対応することになりますね。
本来は意見交換できる機会でもありますので、あまり被疑者のような感覚はもたなくてよいでしょう。
実地指導の内容
大きくポイントがあるんです。
まず、高齢者虐待防止の観点から、身体拘束の実施状況の調査があります。身体拘束は虐待への入り口といえるので、安易に行なっていないか。
拘束ゼロが望ましいですが、やむを得ない場合があることも監査課の人も承知はしています。書類等きちんと手順を踏んでいるかが調査視点になります。
あと、人員の配置状況です。人員が法定人員を下回る場合は3割カットなど介護報酬を少なく請求する必要があります。通常通りに請求して、実は人員が足りてなかったとなると、返還ということになります。
ただお金を返せばいいということではありません。
利用者様の各保険者(つまり市区町村)に返還手続きをします。
また、利用者様が払った1割負担額の中の3割の金額を返還します。
ちゃんと返しましたと、書面に印鑑をもらうことも必要です。すでに退所された方についても、追跡してお金を返すことになります。
返還するお金と膨大な事務作業がかなり負担となってきます。
なので、返還は避けるべき課題となります。
加算についてもチェックされます。
加算は本人、家族に了承を得てから算定するものもあります。
リハビリや栄養関係は、書面のサイン日から算定できますが、サイン日より前にもらうと違反になります。
あなたの事業所はきちんとやっていますか?
あと、館内の巡視があります。
特に安全面と衛生面は細かくみられます。
入浴時の介助人員体制。
食事の提供の仕方。
はさみやカッターの保管方法。
薬の保管方法。
まんじゅうやバナナはどうやって提供していますか?
といった質問されたことがありました。
それで喉詰まらせたんでしょう。
そういった情報提供もしてくださいます。
前回の結果も踏まえてですので、だんだんハードルが上がる。
それが大変なところですね。
より細かいところを要求される感じですね。
だから各事業所によって、どこまで細かく見るかがかわってくるでしょう。
まとめ
実地指導はいやなものです。
でも暮れの大掃除みたいに、時には調べられることが、きちっとやることにつながっています。
調べられないと、ルーズになることもおおくなりますよね。
しかし、きちんと乗り切ることが大事でしょう。
虐待、安全、加算
キーワードは決まっています。
職員も利用者様も安心して過ごせるいい事業所をつくっていきましょう。
返還にならないようにがんばっていきたいです。