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11月22日、社会保障審議会の介護給付費分科会にて、老健施設のことも検討されました。

やはり在宅復帰を支援することを、より強化しましょうという方向性で議論されていました。

 

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在宅強化型老健

在宅強化型老健は在宅復帰率が50%以上でベッドの回転率が10%以上となっています。

その割合も少しずつ増えてきています。

僕の住んでいるところの近隣の施設も在宅強化型に舵を切ったところが多くありました。

しかし、それを返上して加算型に落としているところも少なくありません。

つまり、やってはみたが結構大変だということなんです。

 

在宅強化型老健の問題

在宅復帰率が50%超えることは、かなり大変なことです。

なにが大変って、介護現場が大変なんです。

在宅にそれだけ帰るということは、退所するということなんです。

退所したら入所がある。

日々、フロアの利用者様の入れ替わりが頻繁にあるということなんですね。
利用者様は、入所してしばらくは落ち着かないことが多いんです。まあ、一週間くらいしたら徐々に環境に慣れて落ち着いてきます。

しかし、その落ち着いてくるのも、周りの環境に左右されます。入退所が多くフロアが落ち着かない中では、その雰囲気を利用者様が感じ取ってなかなか落ち着くことができないでいます。

そういった状況では、介護職員はその対応に追われることも時間をとられます。
日々のルーチン作業もありますが、それ以外に細かく勃発する問題を抱えて、精神的な疲れが徐々にたまってきます。
在宅復帰に関しては、介護職員はメリットをほとんど感じていないと思います。

入所や退所の時には、持ってきた荷物のチェックも手間と時間がかかります。また、入所時の聞き取りもしっかり聞いてほかの職員に申し送らないといけません。家と施設を行き来している利用者様について、家に頑張って帰っても、ADLや精神面でダウンしてから再入所してくるケースが多くみられます。

もう帰んなくていいよ。

そういう声も漏れ聞こえてきます。

 

ベッドコントロールの課題

ベッドコントロールも大変です。支援相談員が日々のベッドを調整して、空きベッドが出ないようにしていきます。

ベッドコントロールで最もいい方法が、退所があったベッドのその日のうちに入所を入れる。そうすると2人分の介護報酬を得ることができます。ベッド稼働率が100%を超えるということです。

しかし、そうすると現場の負担感が増大します。その辺は現場との調整能力が必要になります。現場と利用者様家族の都合を聞いているとベッドに空きが生じます。それを防ぐには強い押しが必要です。押せば押すほど現場や家族との溝が生じてくることがあります。板挟みで悩むことも多々あるでしょう。

そんなに入退所がない従来型と比べて、ベッドの空きがでているとのデータがあります。それはそうです。退所があれば、ベッドは空きやすくなります。空きが多いと介護報酬の単価は高くとも、空いている日は報酬が入りませんので、収益面で従来型と変わらなくなってしまいます。

現場や相談員が苦労して、結果従来型と収益が変わらない。
ばからしくなったところも多いんじゃないでしょうかね。

 

在宅復帰の定義

要介護度1~3 1か月在宅で過ごすこと

要介護度4、5 14日以上在宅で過ごすこと

その期間をなんとか在宅で過ごすと、禊が済んだということで施設に再入所されます。もちろん、退所後にしっかりと在宅で過ごされて、夏や冬など厳しい時期にだけ入所される方もいらっしゃいます。

リハビリをしっかりとやりたい場合は、短期集中リハビリが算定できる条件、3か月を在宅で過ごす必要があります。

では、在宅でずっと過ごさないといけないか?
現状は困難ですよね。

かなりの割合で、ショートステイを利用することでしのいでいる現状があるでしょう。

すべてショートで全く家に帰らないのはダメです。
あくまでショートを多めにして、介護力が低い家族でもなんとか家で介護できるギリギリのところでやっていくことになります。

中には介護保険外の有料ホームを挟むといった裏技もあったりはしますが、金銭的な負担がかかることになるので、財力がある家族に限定されるでしょう。

そんな面倒なことをするくらいなら、有料老人ホームでも値段が下がってきていますし、サービス付き高齢者住宅であれば老健と費用が変わらなかったりもします。そっちに流れ利用者様も出てしまって、それもベッド稼働率に影響が出てしまいます。

まとめ

在宅強化型老健は大変だということを書き連ねました。

もちろん、実際にうまくいっているよという老健もあることでしょう。そういった施設が雑誌とかで紹介されています。

しかし、多くの老健が、自分のところは事情が違うからと言って強化型までは目指さない傾向があります。

僕のいる老健は加算型ですが、その復帰率30%を維持するのも時々ピンチになります。特に、春とか特養ができたときに、利用者様が退所して特養に行かれると復帰率が軒並みダウン。季節の変わり目で、おそらく特養で具合の悪い人が出て空きベッドがでるのでしょう。お呼びがかかる利用者様が出てきます。それも在宅を頑張っている利用者様にもお声が・・・

在宅復帰については、その老健のあり方にもつながってくると思います。収益アップありきでそれを推進すると問題が勃発します。
一人ひとり、なんとか在宅での生活が送れないか、しっかりと考えたうえで、その人に合った在宅復帰プランを提示していく。
そういった取り組みが大事だと思います。

 

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